令和6年能登半島地震 令和6(2024)年1月1日(月)午後4時10分

(No.5)年金受給の開始年齢の結論は・・・

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まとめ

いつから受給するか。

 現在、年金を受給できるのは65歳からになっていますが、繰り上げることで60歳から受給でき、繰り下げることで75歳から受給できます。

減額率・増額率

 昭和37年4月1日以前生まれは、受取開始時期を1箇月早めることに年金額は0.5%減り60箇月(5年)で最大30%が減額され、昭和37年4月2日以降の生まれは、0.4%減り60箇月(5年)で24%が減額されます。

 反対に受取時期を1箇月遅くすると年金額は0.7%増え、60箇月(5年)遅くすると年金額は42%増え、120箇月(10年)遅くすると84%増えます。

受給率

 受給率は65歳を100とすると60歳で70又は76となり、70歳では142となり75歳で184となります。この受給金額は基礎年金部分であり、個人個人で額は違うので、あくまでも比率として考えたほうがよいと思います。

分析

 さて、ここまでお示しした内容を基にどのようにプランを立てたらよいでしょうか。

  • まだ、受給されてない方は、将来いつから受給可能かを確認してください。
  • 次に、従事している職業や職種によって平均寿命の差があることを認識してください。
  • 自分や配偶者の健康状態によって、繰り上げ・繰り下げを決定してください。
  • また、年代毎の死亡率・要介護比率があります。死亡率と要介護比率を考慮してシミュレーションしてみるのもよいでしょう。ここでは示しませんが、結構シビアな数値がでてきます。

最後に

 私の場合は男性で平均寿命は81歳となっています。(平成29(2017)年)
 だけど、私の所属してた職種の平均寿命は約76歳となっています。

 この76歳の平均寿命における年金受給開始を60歳、65歳、70歳でシミュレーションした結果、受給総金額はほぼ同額となりました。

 受給金の使途を旅行などに限れば、平均寿命と受給年齢の差が20年間、15年間、10年間の支出が想定され、健康に自信があれば70歳・75歳からの受給も十分考えられます。一方、80歳を機に要介護比率が3割弱、85歳では6割となることも考慮しなければなりません。このように背反する条件を基に判断をくだすことになります。

 私事ですが、定年退職後の63歳の時、和歌山県の紀三井寺に妻と旅行に行きました。紀三井寺の正面階段は結構急勾配で10年後に階段から登れるかはわかりません。夫婦がそろって体が動けるうちに老後を楽しんだ方が良いのではと思いました。

 上記の内容を踏まえると国の年金制度は、一人一人にとって金額については多少の異論はあるかも知れませんが、制度としては概ね妥当なのかなと思っています。