在宅勤務時のデータの扱い
新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、オンラインで「在宅勤務」が急速に広まりつつあり、勤務先と自宅間等のデータのやり取りをスムーズにかつ安全に行うことが重要となっています。
勤務先と自宅間等のデータのやり取りとしては、次のような方法が考えられます。
- 従来から行われている「USBメモリ」などでデータを持ち運びする方法
- 「電子メール」で勤務先と自宅間でデータを「添付ファイル」として送る方法
- 「クラウドサービス」を利用して勤務先と自宅からデータにアクセスする方法
- については、USBメモリ自体を紛失する恐れがあり推奨されません。企業によっては、USBメモリの「使用禁止」や「持ち出しの許可制」をとっている場合もあるようです。
- についても送信先や送信方法(BCCとすべきところCC)を間違えたりすると大変なことになります。これも行わないことが賢明です。
- については、商用のクラウドサービスを利用すれば一定のセキュリティも担保でき安心ですがコストが1.や2.に比べかかります。
クラウドサービスには、Microsoftの(OneDrive)やGoogleの(Google Drive)など無料や有料のものがあります。
今回、あくまでも私用データに限って、自宅以外からでもアクセスできる(NAS:Network-Attached Storage)を構築として実験してみました。
NAS構築手順
自宅にインターネット回線が引かれており、ルーターを介して有線・無線LANが構築されていることが前提です。
使用したルーターは、「BUFFALO Air Station WZR-S600DHP」です。
NASとして運用する外付けSSDをルーター本体のUSBポートに事前に接続しておきます。
ルーターの設定
① ブラウザ画面から※4「192.168.11.1」のipアドレスを入力しルーターの設定画面に入ります。ルーターのipアドレスは機種によって違います。マニュアルを参照にしてください。
② ユーザー名※5「XXXXXXXX」、パスワード※「XXXXXXXX」を入力してください。ユーザ名や初期パスワードは、ルーターに梱包されているマニュアルを参照してください。
③ ログインするとルーターの「設定画面」が表示されます。この画面から「詳細設定」→「アプリケーション」→「ディスク管理」と進んでください。
④「USBディスクの自動割当」を「☑使用する」に変更します。続いて「パーティション1(disk1_pt1)」を選択してください。
⑤「フォーマット」を選択し、フォーマット画面に入り※6(XFS)フォーマット形式を選択実行してください。※6このルーターでは、Windows の一般的なフォーマットである(NTFS)フォーマットはできないようです。
⑥続いて、「共有フォルダー設定」で、NASを利用する「ユーザー名」と「パスワード」を設定してください。私は、接続コンピュータに関連付けして、ユーザー名を決定しました。(コンピュータ名:abcdeXX、ユーザー名:abcdeXX)合計16ユーザーが設定できるようです。
⑦「エアーステーション名」は、接続コンピュータに表示されるもので、名前を変更してもよいでしょう。私は、(エアーステーション名:abcde-nas1)としました。
⑧Webアクセス画面で、「Webアクセス機能」「☑使用する」に変更し、「DNSサービスホスト名」の「BuffaloNAS.comネーム」及び「BuffaloNAS.comキー」を設定してください。
Windows 接続
⑨接続コンピュータ(Windows10)のエクスプローラーでネットワークを更新すると「abcde-nas1」が見えます。
⑩これは、私の所有するコンピュータ(Pnasonic Let’s-note CF-N10)で接続しているところです。
⑪接続後はファイルの読み書きができます。ただし、コンピュータの電源を切ると起動時に再度ユーザー名とパスワードを要求されます。「資格情報を記憶する」こともできますが、その都度入力する習慣をつけた方が良いと思います。
Mac 接続
⑫接続コンピュータ(Mac)のFinderから接続を行います。
⑬これは、私の所有するMacの(iMac21inch 2011 High Sierra)で接続しているところです。
※(iMac27inch 2012 Catalina)は、接続できませんでした。ネットで原因を検索した結果、同じようなエラーがでているようです。⑥でアクセス制限をかけない設定をすると接続できましたが、今後外部からのアクセスも試みようと考えてますので、しばらくはこのまま使用する予定です。
⑭接続後はファイルの読み書きができます。
⑮自宅に設置してあるNASにアクセスできます。
※外部のネットワークの環境でアクセスできない場合があり、確実に接続したい場合は、自前のWi-Fiルーターを使用してください。
令和3(2021)を年2月9日(金)